みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
メロンが美味しい季節です。
高級フルーツの代表といえば、「マスクメロン」がそのひとつにあげられますね。
その「マスク」ですが、メロンの表面にある編み目模様が、プロレスラーのマスクから連想される方が意外と多いようですね。
というか、僕もその一人でした・・・
マスクメロンの「マスク」は、英語のMASK(面)ではなく、フランス語のMUSK(麝香:じゃこう)からきています。
麝香とは麝香鹿の分泌液からとった香料のことで、香水の原料になる高級な香料です。
「ムスク」ですね。
僕はちょっと苦手ですが・・・
「高貴な香りを発するメロン」ということで、この名前が付けられたそうです。
マスクメロンが高いのは、温室の中で種まきから収穫まで約100日間をかけて、丹誠込めて育てられているからなんです。
・1本に1ヶの実だけ残して育てます。
・水やり、温度、土壌等きめ細かい管理が必要で、人件費もかかります。
・温室を設けること自体に相当な費用がかかります。
とにかく手がかかっているんです。
メロンの原産地はアフリカ、中近東、中央アジアといわれています。
メロンの歴史は古く、紀元前から作られていました。
ヨーロッパに伝わったメロンは、品種改良が重ねられて編目のある「西洋メロン」となり、中国に伝わったものは、品種改良されてマクワウリなどの「東洋系メロン」となりました。
日本でも、なんと弥生時代の遺跡からもメロンの種が出てきています。
明治時代においてもメロンは高級品で、一般的ではありませんでした。
庶民が普通に食べるようになったのは、「プリンスメロン」が出てきてからです。
プリンスメロンは西洋系メロンとマクワウリの一代雑種です。
とは言え、「メロン」と聞くと、「高級」なイメージはまだありますね。