みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「アーティチョーク」って聞いたことありますか?
「なんか聞いたことあるような気もするけど・・・」
「全くどんなものかわからない・・・」
という方が多いかも知れませんね。
日本名は「チョウセンアザミ」です。
厳密にはアザミではないんですが、同じキク科です。
花がアザミに似ているから付けられた名前のようです。
地中海地方原産で、日本ではあまり馴染みの無い植物です。
観賞用の花と思いきや、主に食用にされます。
食べるのは、つぼみの部分で、松ぼっくりを逆さにしたような形状で、周りを覆っている「ガク」は硬く、鎧のようにしっかりと中の「花」や「しべ」を守っています。
食用にするのは、つぼみの基の肉厚の部分とガクの付け根の部分です。
たぶん、初めて見た人は、
「これのどこを食べるんだ?」
と絶対に思います!
というか、
「これを食べようとは思わない・・・」
と思うでしょう。
つぼみの基の部分は、主に茹でたり、煮たり、揚げたりします。
アクが強いので、処理したらレモン水につけます。
こんな風に文字にしても、全くわからないと思います。
申し訳ありませんが、ご興味のある方は調べてみてください。
「え?何これ?」
と思うかもしれません。
僕も名前だけは聞いていましたが、実際に初めて見て、それを処理したり、調理したり、食べたりしました。
今では見慣れましたが、それでも、
「変な野菜だなあ・・・」
と思います。(野菜って言っていいのかな?)
ほとんど食べるところがありません。
種類によっては、若いうちに収穫して、ガクの部分まで食べられる物もあります。
かなり特殊な食べ物ということだけお伝えしておきます。
でもこういう物を扱うと、西洋料理って感じがしますね。(笑)
そんなアーティチョークをスタッフ「K」が見つけてきました。
食用ではなく、生け花用としてです。
「アーティチョークの花」
初めて見ました。
いつもつぼみの状態で扱っていたので、こんな花が咲くんだと見入ってしまいました。
お客様にも、
「アーティチョークです。日本名でチョウセンアザミです。」
と伝えると、
「本当だ!アザミの花に似てるね。」
と言われます。
紫の蛍光色のような色をした細い花がたくさん集まっています。
「アーティチョーク」
まだまだマイナーな野菜ですね。
横から見ると、アーティチョークということがわかります。
このつぼみの基の部分を食べるなんて、想像できませんよね・・・