みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
大人になってから知ることはたくさんありますね。
小さなことから大きなことまで色々あります。
恥ずかしながら、僕は「言葉」に関することが多いですね・・・
よくスタッフ「K」に呆れられています。
最近で言うと、
「罹患」
という言葉です。
「りかん」・・・病気にかかること
ですね。
語彙力に無さに自分でも呆れてしまいます・・・
「『罹患』って病気にかかることなんだあ・・・知らんかった!」
明るくスタッフ「K」に話すと、何も言わずにガックリされました・・・(笑)
またよくあることですが、「訛りや方言」「文化や習慣」ですね。
県内にいるとあまり気付くことも無いかもしれませんが、県外に出ると、
「え!これって方言だったんだ・・・」「え!味噌かけないんだ・・・」
みたいに気付くことも多いです。
「放課」は休み時間ではなく、授業後のこと。
「鍵をかう」とは言わない。「鍵をかける」
「机をずる(つる)」は通じない・・・
などなどありますね。
ホテル勤務をしていた時は、北は北海道、南は沖縄まで全国から従業員が集まってきます。
特に東北や九州出身者が多く、かなり訛っている子もいました。
すぐに東京に染まって訛りが無くなる子もいれば、何十年東京にいても、訛りが取れない人もいました。
調理場も然りで、かなり訛っている福島出身の後輩がいました。(今でも交流があります)
ホテルで働き始めた頃の苦い思い出を聞きました。
宴会やルームサービスなどのオーダーは、電話がかかってきて、それを聞いてオーダーをみんなに通します。
彼が電話を取ってオーダーを聞き、みんなに通したんですが、帰ってきた言葉は、
「何言ってるかわかんねえよ!もうお前は電話に出るな!」
調理場はただでさえピリピリしていますし、忙しくなると戦場です。
気が短く、血の気の多い人も多かったりします。
仕事以前に「言葉」も通じないのか・・・
と落胆したそうです。
そんな彼も今はオーナーシェフとして活躍しています。
前振りが長くなってしまいましたが、最近知ったのは、いつも食べている「みたらし団子」が実はこの東海地区、主に愛知県特有の「みたらし団子」だったということです。
たまに、どうしても「みたらし団子」が食べたくなって、市販の「みたらし団子」を買っていたんですが、あの甘ったるい感じのタレがどうも苦手で、
「何でこんなに甘いんだろう?」
そう思っていました。
その甘ったるいタレは、そのメーカー特有の味なんだと思っていたんですが、どうやらそういうタレが本当はメジャーな味付けだったということなんです。
「えー!そうなの!」
このあたりでは、焼いた団子に甘辛いタレを付けるか、醤油と言うか「たまり」を付けながら焼くか。
それが普通ですよね。
でもそれが少数はだったとは・・・
絶対甘辛タレの方が美味しいのに・・・
小さい頃から慣れ親しんだ味ですからね。
やっぱり「外」に出るとわかる「内」のこともたくさんありますね。