みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
前回は「チーズケーキ」のことについて書きました。
その中で、「スフレチーズケーキ」と「レアチーズケーキ」は日本発祥ということも言いました。
実はその他にも日本発祥のスイーツがいくつかあるので、それらのことについて少しばかり紹介していきたいと思います。
これは有名ですが、「ショートケーキ」は日本発祥なんです。
大正時代に老舗洋菓子店「不二家」が、ビスケットをスポンジケーキにアレンジして販売を始めたと言われています。
それから「プリン・ア・ラ・モード」です。
プリン自体は、もちろん海外発祥のものですが、プリンの周りにフルーツを飾ることは海外ではなく、日本独自の発想で作られたスイーツになります。
最近では「カスタードプリン」が人気だったり、レトロな喫茶店が人気だったりするので、懐かしの「プリン・ア・ラ・モード」もまた人気のスイーツとなっているようです。
横浜のホテルニューグランドで考案されたものです。
よく来店していた米軍将校マダムのリクエストに応えて、缶詰の果物やアイスクリームなどと一緒に出したことから始まったそうです。
それから 「生チョコ」です。
これは神奈川県の洋菓子店で考案されたものです。
「生チョコ」という名前もこの洋菓子店が考案したんだそうです。
何層にも重なったクレープと、間に挟んだクリームというシンプルな材料ながら、おいしいケーキの 「ミルクレープ」。
東京・麻布にあるカフェで作られていたそうです。
ただ、全国的に知られるようになったのは、ドトールコーヒーがそのお店から許可を得て売り出したことがきっかけだったと言われています。
「ミルクレープ」の「ミル」は「ミルフィーユ」の「ミル」と同じで、フランス語の「千」という意味から付けられました。
「コーヒーゼリー」も日本発祥のスイーツなんです。
1914年の新聞記事に、レシピが紹介されたのが始まりというくらい、古くからある冷菓なんです。
1963年に軽井沢のコーヒーショップが売り出し、大ヒットとなりました。
欧米では元々冷たいコーヒーを飲むという習慣がありません。
なので、「アイスコーヒー」も日本発祥と言われています。
今では「アイスコーヒー」は外国にも広まってきているようです。
日本は外国の文化を取り入れて、それを自分達の文化と上手にミックスして、新しいものを生みだしてきました。
そしてどんどん進化させていきます。
でも、一周回って元に戻るではありませんが、近頃は昔の喫茶店メニューが人気のようですね。