みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「業界用語」ってたくさんありますよね。
僕は西洋料理(フランス料理)が専門になるので、使う言葉には「料理用語」としてフランス語がよく使われます。
例えば
「ガルニ」「アッシェ」「アセゾネ」「ブランシール」「デ」などなど・・・
これらは基本の言葉です。
それぞれ
「付け合わせ」「みじん切り」「味付け」「下茹で」「角切り」です。
仕事を初めて一年もすれば、当たり前の言葉として耳に入り、動くことができます。
フレンチのお店は、オーダーを通す時もフランス語を使ったりしますよ。
シェフがフランス語でオーダーを通す姿はカッコいいですよ!
それに対してスタッフが
「ウィ!シェフ!」
と答えますが、忙しい時にスタッフの声が揃うと気持ちがよく、気合いも入ります。
その他、飲食業界「独特の言葉」もあったりします。
聞いたことがあるかもしれませんが
「兄」「兄貴」「あんちゃん」など・・・
主に食材に使います。
これは飲食業界全体で通じます。
「先に使うもの」「先に仕入れたもの」
などの意味で使われます。
対して
「後に使うもの」「後に仕入れたもの」
としては
「弟」
が使われますね。
それから
「上がる」
という言葉があります。
これは飲食業界のみならずだと思いますが、わかりますでしょうか?
「お先に上がります」「あいつ、もう上がったよ」
みたいに使います。
「仕事が終わり先に帰る」
ということですね。
「仕事を辞める」
という意味でも使われます。
双六の「上がり」や、「一丁上がり」も同じような意味ですね。
「終わった」「できた」
ということですね。
また
「魚が上がった」
つまり「死んでしまう」という意味でも使われます。
まとめると、全部「終わる」「終わり」「辞める」「死ぬ」といった意味です。
これは、「縁起をかつぐ」飲食業界においてはマイナスのイメージになります。
口にするだけでも「運」が逃げてしまうようです。
なので、代わりの言葉
「上がる」
を使うようになったと言われています。
「言霊(ことだま)」
という言葉があります。
口にした「言葉」には「呪力」があると考えられていたことから、そう呼ばれるようになったようです。
僕自身「ネガティブ思考」な方なので、すぐにマイナスなことを口にしてしまいます。
これではダメですね。
スタッフ「K」にも指摘されます・・・
これからポジティブを口にするよう努力していきたいと思います!