みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「うなぎ」
と聞いて連想するところは?
「浜松」「名古屋」「一色」「四万十」「鹿児島」・・・
特に愛知では、「名古屋のひつまぶし」「三河・一色」が有名ですね。
しかし、先日熱田神宮で映画のヒット祈願にと参拝した「キムタク」こと木村拓哉さんは、あの有名な熱田のひつまぶしのお店には行かず、岐阜のうなぎ屋さんに行きましたね。
共演者の伊藤英明さんの地元ということもあったようですが、もともと岐阜県は「うなぎ」が有名なんです。
最近では「うなぎ」というと「ひつまぶし」を連想する人も多く、「うなぎ=名古屋」というイメージが定着していますが、岐阜県は「日本一のうなぎが食べられる」と呼び声も高いんです。
岐阜県のうなぎの歴史は、1000年前に遡るとも言われています。
岐阜県は、「長良川」「木曽川」「揖斐川」のいわゆる「木曽三川」が流れています。
うなぎは海で生まれますが、成長過程は川で過ごします。
うなぎにとっては最適な環境が整っています。
現在も岐阜の伝統行事鵜飼は長良川で行われています。
その漁師である鵜匠さんのスタミナ源として食べられてたことが、岐阜県におけるうなぎ文化の始まりとされています。
さらにこんな説もあります。
鵜が飲みこみづらい魚であることから
「鵜がなんぎする(苦労する)」=「うなぎ」
そのように、「育つ環境」や「食べる人」など様々な条件がそろって生まれた文化なんです。
うなぎを取り扱う飲食店の数も多く、関市、各務原市をあわせて40店舗以上になるんだそうです。
その関市は「刃物の街」としても有名です。
昔は刀作りをする「刀匠」達のスタミナ源としてもうなぎは重宝されたんだそうです。
あまり知られてはいませんが、岐阜県はうなぎが美味しいところなんですね。