高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

Read Article

レタス・キャベツ・白菜の意外な事実

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

「レタス」「キャベツ」「白菜」

 

この3つの野菜の一般的なイメージは

 

「白菜」→江戸時代には庶民に食べられている。

「キャベツ」→明治時代か大正時代に洋食に使われ始めた。

「レタス」→戦後アメリカから伝わってきた。

 

こんな感じですかねえ・・・

 

白菜は和食によく使われることもあり、古い野菜のイメージですね。

 

キャベツは何となくもう少し新しいかな?

 

レタスは西洋文化の匂い?がするので、比較的新しいような・・・

 

しかしながら実際は

 

「レタス」→奈良・平安時代にはすでにあった。(733年編纂の書物に記載あり)

「キャベツ」→江戸時代にはすでにあった。(1709年編纂の書物に記載あり)

「白菜」→日本には明治8年(1875年)開催の東京博覧会に初めて出品される。

 

驚きですよね!

 

レタスの歴史が一番古いんです。

 

しかもダントツに古い!!

 

平安時代にはレタスは煮て食べられてていたようです。

 

当時は「ちしゃ」と呼ばれていました。

 

今でも使われていますよ。

 

「乳草」が語源です。

 

茎を切った時に、白い液が出てくるところから、そう付きました。

 

キャベツは初めはもっぱら「観賞用」として広まったようですね。

 

「レタス」「キャベツ」はあまり日本食には馴染まなかったことから、当時はそれほど広まらなかったようです。

 

その点「白菜」「漬け物」に使える野菜として重宝されそうなんですが、「栽培上の理由」からなかなか広まらなかったんです。

 

日本には白菜以前に、土着の同じアブラナ科の植物が多く栽培されており、その花粉が風や蜂などによって白菜に受粉して、「白菜のようで白菜ではない」野菜になってしまったそうです。

 

この理由がわかったのが明治以降の西洋植物学が入ってきてからで、そこから白菜栽培の挑戦が始まりました。

 

一方「レタス」と「キャベツ」は明治以降に洋食文化が広まったおかげで、ようやく食用として認識され始めましたが、「洋食は贅沢品」ということでなかなか家庭にまでは広がらなかったようです。

 

ようやく家庭にまで広がったのは、戦後の高度経済成長以降のことになります。

 

そのようなことから、現在の「レタス」「キャベツ」「白菜」のイメージができたようですね。

 

 

 

Return Top