みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
日本では魚離れが言われて久しいです。
最近では身近な魚の漁獲量も減り、大衆魚が高級魚になってしまうんじゃないかとも思ってしまう程ですね。
魚の消費量はその国の文化と密接に関わっていて、主に「島国」などで消費量が多くなっています。
また、国によっては「保存食」として食べられる事も多くあるようです。
それでは現在、世界ではどの国が多く魚を消費していると思いますか?
その中で日本は魚の消費量は世界で何位くらいだと思いますか?
「それでも昔から日本では魚は多く消費されていると思うから、3位くらいかな?」
「そんな事聞くくらいだから、8位くらい」
「世界でも寿司ブームだったりするから、中国やアメリカが多いんじゃないかな」
「やっぱり日本が一番だと思うけど」
それでは、世界の魚の消費量の第1位は・・・
アイスランドです。(2020年のデータです)
以下、2位モルディブ、3位キリバス、4位マカオ、5位香港・・・
と続きます。
それでは日本は何位?
答えは、なんと14位です・・・
「えー!そんなに下なの!」
と思いますよね。
ちなみに、2009年のデータによると、日本は6位でした。
日本人一人当たりの魚の年間消費量は、2020年は46.2㎏、2009年は56.6㎏でした。
以前は1位だった事は事実なんですが、およそ10年経って、6位から14位にまで下がっており、魚の国内消費量も年間約10キロほど下がっているということもわかりますね。
アイスランド、モルディブ、キリバスは、以前から魚の消費量は多かったんですが、香港やマカオは、消費量が急激に増えているようです。
また、中国は意外に少なく、20位で年間一人当たり39.9㎏です。
それでも2009年には31㎏だったので、約10年でおよそ9㎏増えていますね。
アメリカは圏外でわかりませんが、2009年には年間一人当たり24.1㎏で、以後それほど変わりないと思われます。
1位のアイスランドは一人当たり約90.59㎏の魚を消費しており、一日平均248.19㎏の魚を消費している計算となります。
アイスランド語で魚は「Fiskur(フィシュクル)」と言います。(フリスク?と思いました・・・笑)
人気の魚は「タラ」「カレイ」「ニシン」「エビ」などが好まれているようです。
生の魚ではなく、「干物として加工された魚」が多く消費される傾向があるようです。
魚を保存するというと、「塩漬け」がヨーロッパでは一般的ですが、アイスランドでは「干物」が伝統的に作られています。
その理由は、アイスランドは非常に寒い気候です。
寒い冬は木を材料とする「薪」が「家庭の暖房の燃料」として利用されます。
そのため燃料を利用しない「魚の干物」などが伝統的に生産されており、「天日干し」が非常に有名になっています。
「海水を熱して塩を作る」方法は「薪」を大量に使うことから、「塩漬け」の「塩」自体を生産するのが難しかったからなんだそうです。
またアイスランドは非常に寒冷な土地のため農業が難しく、土地を有効活用する事が難しいです。
そのため人口の70%以上の国民が水産関連の仕事に携わっているんです。
余談になりますが、2位のモルディブで利用されているディベヒ語で魚は「マス」、3位のキリバスはキリバス語で魚は「イカ」といいます・・・(どうでもいい情報ですね・・・笑)
確かに一週間でも、あまり魚は食べないかも・・・