みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
スギ花粉の飛散量がピークを迎えようとしています。
花粉症の人も多いのではないでしょうか。
僕もそのひとりです。
「目がかゆいです」
「一度クシャミが出ると、しばらく止まりません」
3月に入り、まだ大丈夫だと思っていたら、やはりだんだんと症状が出てきました・・・
そこでふと疑問に思いました。
「なぜ花粉は飛ぶのか?」
ごく基本的なことですが、きちんと説明はできません。
「受粉させるため」
としか説明はできません・・・
「春だから・・・」
それでは説明になりませんね・・・
そこでちょっとだけ詳しく説明したいと思います。
簡単に言うと確かに
「受粉のため」
なんですが、植物は「雄花」から出た花粉が「雌花」にくっついて「受粉」します。
一般的な植物、例えば桜、チューリップ、ユリなどは「蜂」や「蝶」などを介して受粉します。(虫媒花)
一方で、スギやヒノキは虫を介して受粉はしません。
風に頼って受粉しています。(風媒花)
花粉症を引き起こす植物の多くが、この風媒花なんです。
雄花から飛んだ花粉が雌花についてくれないと受粉はできません。
しかも、スギ花粉がヒノキにくっついても受粉はしません。
なので、同じスギの雌花を目指して、遠くまで飛んで行かなければいけません。
なので、スギ花粉には次のような特徴があります。
・小さい
・軽い
・サラサラしている
・量が多い
どこにスギの木があるかわからないので、とりあえずとにかく遠くまで、たくさん飛んでいくように大量の花粉を飛散させます。
そこでもう1つ疑問が・・・
一本の木に「雌花」と「雄花」があるんだったら、遠くに飛ばさなくてもいいんじゃないのか?
一本の木の中で受粉すればいいんじゃないのか?
これにも理由があるんです。
それは、人間で言うところの近親婚を避けるためなんです。
近いところで受粉すると、丈夫に育たなかったりします。
人間も血が濃すぎると良くないと言いますよね。
こうした風媒花の花粉は、とにかく良く飛ぶようにできているんでそうです。
数十キロは飛んでいくそうですよ。
たくさんの花粉を作って飛ばすと、エネルギーを使うので、次の年は花粉が落ち着くんだそうです。
スギやヒノキも必死で花粉を飛ばしていますが、何か良い対策法ができるといいんですがね・・・