みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「うなぎ」
いまや人気高級魚の代表選手ですね。
愛知県の西三河地方である、西尾市一色町の特産品である「一色産うなぎ」です。
昔の幡豆郡だったところが、平成の大合併で西尾市に編入されました。
忠臣蔵「吉良上野介」で有名な、お隣の「吉良町」も同じく西尾市となりましたね。
「一色産うなぎ」は、いまや全国的に有名になりましたね。
皮が薄く、身がフワッとして口の中でほろほろとなるような柔らかさで、めちゃくちゃ美味しいですよね。
以前、上等な「一色産うなぎ」の白焼きを知り合いの方からいただきました。
そのうなぎの美味しさが忘れられません・・・
いまや、スタッフ「K」との間では「伝説」となっている「うなぎ」となっています。(笑)
本当に口に中で溶けるような「うなぎ」でした・・・
そのとき以来、その「うなぎ」を越えるものには出会っていません・・・(笑)
当時はまだ、いまのよりはうなぎの稚魚の捕獲量も多かったですね。
ここ数年、三河名産の「うなぎ」の稚魚や「あさり」などが急激に取れなくなってしまいましたね。
最近は高くて手が出せません・・・
サリューのある高浜市では、海の近くの芳川町で昔は多くの養鰻池がありましたね。
いまでも続けられている方はいらっしゃいます。
ところで、一色産の養鰻の歴史は100年を越え、いまでは生産量は全国シェアの約25%を占めています。
その美味しさで全国に知れわたる「一色産うなぎ」ですが、その美味しさには何か秘密があるのか?
いくつか理由はあるようですが、その一つが、
「矢作川の水を使って養殖していることでしょう」
と、一色うなぎ漁業協同組合の方がおっしゃっています。
全国的にはうなぎの産地のほとんどが地下水を使っているといいます。
本来うなぎは川に生息する生き物です。
豊富な川の水を使うことで、より自然に近い環境でうなぎを育てることができているそうなんです。
実はその水は、矢作川の分流である矢作古川から取り入れられており、地下送水管を使ってそれぞれの養殖池に供給されているそうです。
この「養鰻専用水道」は昭和30年代から40年代にかけて整備され、総延長は70kmにも及び、100件近くの生産者の池へと供給されているんです。
また池の底は自然の環境に近づけるために、コンクリートではなく土が敷き詰められているそうなんです。
一色では個人経営の生産者さんが多く、皆で協力し合って水揚げや研究会、養殖技術の向上、情報共有などを図っているそうです。
そんなところにも、「一色産うなぎ」を皆で良くしよう、盛り上げようということが分かりますね。
ちょっと値は張りますが、たまには地元の美味しいうなぎを食べてみませんか!
先日「三河一色みなとまつり2023」に行ってきました。
「一色うなぎ大使」のタレント・つボイノリオ氏と「CBC」小高直子アナウンサーが盛り上げてくれていましたよ。