みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
まだ梅雨が明けていませんが、7月3日(月曜日)にもう「シャインマスカットの初競り」がありました。
まだ新しい品種ですが、今ではもう「高級ブドウ」の代名詞的な人気品種になっていますね。
初競りが行われたのは大分市の市場で、1キロ当たり6万円の過去最高値で取引されました。
「シャインマスカット」はもともと広島にある、農研機構 果樹研究所ブドウ・カキ研究拠点(旧国立果樹試験場 安芸津支場)において、昭和63年(1988年)に「安芸津21号(スチューベン×マスカット・オブ・アレキサンドリア)」に「白南」を交雑して生まれました。
その後何度も品種改良が行われ、ついに平成18年(2006年)に品種登録されました。
そして、今では国内の多くの品種のブドウの中で、栽培面積が一番大きくなっています。
それと共に、「シャインマスカット」が海外でも栽培されるようになっています。
ちなみに中国では栽培面積は5万3000ヘクタールあります。
これがどれくらいすごいかというと、日本の栽培面積は1840ヘクタールなんです。
ということは約30倍・・・
「それって大丈夫?」
日本生まれの新しいブドウが、すでに海外で栽培されているって、
「いつの間にか流出してしまったんじゃないの?」
という心配はありますが、実際どうなんでしょうか?・・・
この話は少し長くなりそうなので、簡単に説明します。
やはり、日本からいつの間にか中国に流出していたようです。
今では日本でしか名乗れない種類のものも、勝手に名乗っています。
しかも海外へも輸出している事態となっています。
これにより年間100億円以上の損失が出ているという試算を農林水産省が出しています。
持ち出しは違法ですが、時すでに遅し・・・
ということです。
完全に日本が甘かった、緩かったとしか言えないですね・・・
種苗法の改正で、外国に勝手に持ち出すことが去年の4月から規制されています。(え、遅くない・・・)
それ以前に持ち出されているようで、取り締まることができないそうです。
たぶんシャインマスカット以外のも多くの果実や野菜が持ち出されていると思います・・・
もっと厳しく規制をかけて、日本の農業を守って欲しいですね。