みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
秋の空は空気が乾燥して澄んでくるので、より高く青く見えてキレイですね。
また青い海もキレイだと感じますね。
しかし、食べ物に関してはこれが当てはまりません。
青い食べ物を見ても、
「わあ!美味しそう!!」
と食欲は湧きませんね・・・
これには人間の本能が関わっているようです。
理由は大きく2つあります。
1つ目は、「自然界に青色の食材がない」ということです。
スーパーなどでも青い食材を見つけることは、ほぼありません。
青魚も身は白や赤、ピンクだったりします。
沖縄などにも青い魚がいますが、これも身は白かったりしますね。
店頭で目にする青い食べ物というと、着色料で色付けされたお菓子類くらいです。
昔から自然界では青い食材は存在していないんです。
ゆえに、青い食べ物は人間にとって美味しいものとはインプットされていません。
ということからもわかるように、人は青い食べ物を見ても食欲が湧かないんです。
もう1つの理由として、「青色自体が消化を抑える働きがある」ということがあるからです。
一般的に青色の効果は
・体温を下げる
・気分を落ち着かせる
・消化を遅くし食欲を抑える
といった効果があります。
青色は気分を落ち着かせて、リラックスするのに向いている色なんです。
ところがこれが食事をするときには逆効果になります。
食事の際は、どちらかというと気分も盛り上がりながら味わうので、体温を上げていかなければなりませんが、青色は逆効果となってしまいます。
これらの理由から、青い食べ物は人間の本能で食欲を抑えてしまうために、美味しそうに感じないんです。
以前「青いカレー」を見たことがありますが、ちょっと食べる気にはなりませんでしたねえ・・・