高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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「七五三」と「和食の盛り付け」?

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

今年の七五三のお参りは11月15日(水)です。

 

今年は平日なので、お参りはその前後の土日の大安などが選ばれているようです。

 

その土地の氏神様に子供の健やかな成長をお祈りする行事ですね。

 

起源は室町時代(1336年〜1573年)といわれていて、江戸時代(1603年〜1868年)の武家社会を中心に関東から全国に広まったとされています。

 

現代ほど医療の発達していない時代では、

 

「七歳は神の子」

 

といった言葉があるほどです。

 

子供の死亡率が高かったこともあって、宮中や公家では、今まで無事に成長したことへの感謝と、これからの幸せと長寿を願うお祝いとして七五三が普及したそうです。

 

そして明治時代には現在のような形になったといわれています。

 

この「七・五・三」で思い出すのは、

 

「和食の盛り付け」

 

です。

 

どういうこと?

 

和食の盛り付けの特徴は、

 

「立体的」「高低」「左右非対称」「正面がある」「陰陽」「季節感」「彩り」「空間」・・・

 

などこれらのことをバランスよく配置し、器とも相性も考えながら仕上げていくことにあります。

 

その中で特徴的なのが、

 

「奇数で盛りつける」

 

ということです。

 

特に「お造り」などを盛りつけるときにそれが言えます。

 

三種類・五種類・七種類という感じですね。

 

これは、日本では縁起が良い数字は「奇数」とされているからなんです。

 

元は中国の陰陽道から伝わり、奇数は陽の数字ゆえに吉、偶数は陰の数字だからということなんです。

 

例えば、お饅頭をお皿に盛るときは、「慶事には奇数」、「弔事には偶数」とします。

 

お店のメニューでも「四種盛り」とか「六種盛り」ではなく、「三種盛り」とか「五種盛り」ところが多いと思います。

 

しかし日本では偶数の「八」は末広がりの縁起が良い数字とされていますし、丼物の漬け物なんかでは「二切れ」としていることが多いです。

 

これは「一切れ」では寂しい、三切れは「身を切る」ということから敬遠されていたりするそうで、偶数の「二」にするようになったようです。

 

お造りなら「三種盛りを二切れずつ」など・・・

 

しかし、これにとらわれ過ぎず、「おもてなし」の心が一番大切かもしれませんね!

 

 

 

 

 

 

 

 

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