高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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鬼も恐れる「渡辺さん」と「坂田さん」

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

2月3日は節分です。

 

節分の豆まきの掛け声は

 

「鬼は外 福は内」

 

ですね。

 

その豆まきの「いわれ」は少し前に紹介しました。

 

しかも豆は「炒った」ものを使わなければいけません。

 

「大豆などの穀物には邪気を払う効果がある」

「『魔を滅する=魔滅(まめ)』の語呂合わせ」

「外にまいた豆から芽が出てくるのは縁起が悪いので炒った豆を使う」

「『豆を炒る=魔目(鬼の目)を射る』の語呂合わせ」

 

と由来があります。

 

ちなみに、鬼が入ってくるのは夜とされているので、豆まきは夜になってから行うのがいいそうです。

 

人気アニメ「鬼滅の刃」でも、鬼は日の光を浴びると死んでしまうので、活動するのは夜ということになっていましたね。

 

そんな鬼も恐れるのが「渡辺さん」と「坂田さん」。

 

この名字の人は、節分に豆まきをしなくてもいいという話を聞きました。

 

「どういうこと?」「渡辺さんからそんな話聞いたことないけど・・・」

 

この由来の話を少ししていきますね。

 

ことの起こりは、平安時代のことです。

 

丹波国(たんばのくに)の大江山に住む鬼たちが、京の街で悪さをしていました。

 

鬼たちの首領である「酒呑童子(しゅてんどうじ)」は日本三大悪妖怪にも挙げられるほどの鬼で、京の街はおののいていたそうです。

 

そこで藤原道長に仕えた源頼光という名将が、京を救うために大江山へ鬼退治に向かいました。

 

源頼光には「頼光四天王」と呼ばれる優秀な部下がいました。

 

その中に「渡辺綱(わたなべのつな)」という人物がいました。

 

渡辺綱は、酒呑童子を酒に酔わせて首をはねると、その敵討ちに今度は「茨木童子(いばらきどうじ)」という鬼がやって来ました。

 

そしてその鬼の腕も切り落として返り討ちにしてしまいました。

 

その渡辺綱の強さを見た鬼は、「渡辺」という名前を聞くだけで恐れをなして逃げ出すようになったそうです。

 

そのため、渡辺さんの家には鬼が近寄らず、節分に豆をまく必要がないということなんです。

 

また、頼光四天王には、「坂田金時(さかたきんとき)」という武士もいました。(坂田金時とは、あの金太郎の成長した姿なんです。)

 

彼も大江山の鬼退治に参加していました。

 

坂田金時には具体的なエピソードは無いそうですが、鬼にとっては「渡辺綱の同僚」というだけで恐怖の対象だったようです。

 

そのため、「坂田」という名前に家にも鬼は近づかず、節分の豆まきは不要ということです。

 

他に碓井貞光(うすいさだみつ)・卜部季武(うらべのすえたけ)という2人の四天王もいましたが、渡辺・坂田の両者が突出して強かったことからこの2人だけが怖がられているそうです。

 

四天王の上司である源頼光。

 

源頼光が仕える藤原道長といえば、現在の大河ドラマの主人公のひとりでもありますね。

 

「渡辺さん」「坂田さん」も豆まきしてるようですが・・・

 

 

 

 

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