みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
春になると、お店の駐車場のあちらこちらで「タンポポ」が咲いているのを見かけます。
「タンポポ」といえば、綿毛を飛ばして生息範囲を広げていく植物ということくらいしか知らないような気もします。
「タンポポ」は黄色い花を咲かせるキク科の多年草です。
多年草というのは同じ株から何年も花を咲かせる植物のことです。
タンポポが咲いているのを見つけたら、たぶん数年間はその場所で黄色い花を咲かせていると思います。
そんなタンポポが食べられるのをご存知でしょうか?
それも全部!!
「え!全部って花から根っこまで?!」
そうです。全部です!!
同じように食べられる野草として有名なのが「ヨモギ」ですね。
タンポポは在来種(日本産)と外来種(ヨーロッパ産)の2種類があります。
「タンポポは全部食べられる」
と言われても、全部食べた人はあまりいないかもしれませんね。
黄色の花がついている状態ならまだしも、綿毛になってしまった姿を見ても、「食べる」ということにはなかなか結びつかないような気もします。
確かに綿毛の部分は食べられませんが、それ以外は在来種・外来種関係なく、
「花、茎、葉、根すべての部分が食べられます。」
日本では、日常的に食べることはないですが、フランスやドイツなどでは日常的に食べられています。
似たところでは「ルッコラ」(ロケット)がありますね。
イタリアンでサラダや飾りでよく使われますね。
有名なところでは「タンポポコーヒー」があります。
タンポポの根を利用して作られます。
カフェインレスなので、妊娠中の方も飲めるコーヒーとして知られていますね。
とはいうものの、田畑や街中で生えているものは、例えば農薬や除草剤が散布されていたり、色々な虫が着いていたり、動物の糞尿がついていたりする可能性もあるので、よく洗うなどの下処理はちゃんと行わなければいけません。
そこまでして食べる人も少ないのが現状ですね・・・
ちなみに、油との相性がいいので、「かき揚げ」や「炒め物」などが美味しく食べられるようですよ。