高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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生態系を支える「アマガエル」

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

 田んぼに水が張られ、田植えの準備が始まっていたり、早いところはすでに田植えが終わっているところもありますね。  

 

お店の隣にも田んぼがあり、水が張られています。  

 

すると夜には、  

 

「♪ゲロゲロ ♪ゲコゲコ ♪ゲゲゲ」  

 

などカエルの鳴き声が聞こえてきます。  

 

その声を聞くと少し早いですが、  

 

「夏が近づいてきてるんだなあ」  

 

と思います。  

 

僕が小学生の頃よく見たのは「トノサマガエル」「アマガエル」「ツチガエル(イボガエルと呼んでいました)」などですね。

 

畑でも「ツチガエル」はよく見ます。  

 

「トノサマガエル」はほとんど見なくなったような気がします。  

 

そして、お店に毎年現れるのが「アマガエル」です。  

 

日本人にとって、最も馴染みがあるカエルではないでしょうか。  

 

アマガエルは、人が住む環境に近いところで生活するため、よく見かけるそうです。  

 

確かに街中でも見かけることがありますからね。  

 

アマガエルはその名前からもわかるように、「雨」と関係の深いカエルです。  

 

の前後になるとオスは「鳴のう(めいのう)」と呼ばれるアゴの下の袋を膨らませて鳴きます。  

 

普通のカエルは繁殖期の夜に鳴きますが、アマガエルは雨が近くなると繁殖期に関係なく、また昼でも鳴くのが特徴です。  

 

ということからも見つけやすく、昔から馴染み深いカエルとして知られています。  

 

ところが、ほかの生き物同様に見かける機会が減ってきているようです。  

 

田んぼが減ってきていることや、都市化も進み、産卵場所が減ってきていることが大きな原因のようです。  

 

アマガエルは土の中で冬眠します。  

 

春になると目覚めて田んぼにやってきます。  

 

アマガエルをはじめ、カエルの仲間はもともと田んぼだけでなく、湿地や沼など様々な水辺環境で産卵をしてきました。  

 

しかし、いまでは水辺らしい環境と言えるのは田んぼぐらいになってしまっています。  

 

ということは、カエルにとっての産卵場所は、いまでは田んぼぐらいしかないんです。  

 

田んぼが無くなってしまうと絶滅してしまうくらい田んぼに頼っているそうです。  

 

そんなアマガエルにとって田んぼは産卵のための重要な場所ですが、逆に田んぼにとってアマガエルはどんな存在なのか?  

 

アマガエル田んぼの稲を食い荒らす害虫を食べます。  

 

つまり田んぼにとっては「益虫」です。  

 

しかし、田んぼの害虫駆除に殺虫剤や農薬を使うことで、害虫は減るかもしれませんが、同時にそれをエサとするカエルたちも減ってしまいます。  

 

また、そのカエルたちは害虫をエサにして食べると同時に、様々な生き物のエサにもなっています。  

 

そうなると、カエルを食べる多くの生き物たちもエサを無くしてしまうんです。  

 

つまり、田んぼからカエルが消えると、他の生き物たちも生きていけなくなるんです。  

 

カエルは田んぼでただ鳴いているだけじゃないんです。  

 

田んぼの生態系を支える存在として重要な役割を果たしているんです。  

 

そんなことからも、近年、極力農薬を使わない田んぼ作り、米作りが見直されているそうです。  

 

こんなことを知ると、カエルを見ると、思わず「がんばれ!」と応援してしまいます。  

 

お店の主のようにアマガエルが住み着いて、よく鳴いています。(笑)        

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