みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
美味しい「サクランボ」の季節がやってきます。
しかしながら値段が高い・・・
それもそのはず、生育にはものすごくてまがかかるんです。
しかも収穫期間は短いです。
サクランボの苗木を植えて、4年目頃から花が咲き実をつけるそうですが、一人前の成木(せいぼく)になるまでには10年もかかるんです。
実が小さいことや手作業の連続で、果樹の中でも作業量は多いんです。
また、実が付くと、痛まないように木全体にビニールをかけてサクランボの実を守ります。
そんなサクランボは「2つの実」が一つになっていますね。
これはどうしてなんでしょうか?
これは、サクランボは1つの花芽(はなめ)から2個の花が咲くからなんです。
同じ花芽から咲いた花は、軸の元のところでくっついています。
その花が実になるので、実も2個くっついているんです。
しかし、実の数は1個だったり、5個だったりすることもあるんです。
これは1つの花芽の中に入っている花の数が、品種によって違うからなんです。
一番植えられている「佐藤錦」は1〜3個の花が咲きます。
花の数は、前年の収穫が終わった7月頃に決まります。
この時期に、たくさんの養分が花芽に送られると、花の数が多くなる傾向にあるようです。
なので、サクランボ農家さんはこの時期に合わせて肥料を撒くんです。
咲いた花は、すべて実になるわけではなく、実際に実になるのは全体の2割程度なんです。
じつはリンゴも同じように1つの花芽から6個前後の花が咲きます。
日本梨や西洋梨も3〜8個くらいの花が咲くんです。
しかし、農家さんは果実を大きく育てるために、余分な花を手作業で摘んでいきます。
なので、何もしなければリンゴも梨もサクランボのように実が付きます。
本場、山形で食べたサクランボは、めちゃくちゃ美味しかったですよ!
写真右は関係ないですがミニトマトです・・・