みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
梅雨の晴れ間とはいえ、暑すぎです・・・
こんな時は「かき氷」が食べたくなります。
今では凝ったかき氷がたくさんあります。
SNS映えを意識してということもあると思います。
確かの美味しいそうですが、お値段もそれなりのものです・・・
そんなかき氷にかけるシロップの中で「せんじ」はご存知でしょうか?
これは名古屋を中心とする愛知県・三重県・岐阜県の地域限定の呼び方なんです。
小さい頃から聞いていた呼び方なので、全国共通と思っていました。
砂糖水を煮詰めたものです。(砂糖水のままのこともあるようです。)
一番シンプルなかき氷かもしれませんね。
「simple is best!」
いまだに人気はあります。
関東では「みぞれ」、関西では「すい」、また「甘露」と呼ぶところもあるようです。
その「せんじ」という言葉の由来は、
「砂糖を煮詰めることを”煎じる”といっていた」
ことからと言われています。
「せんじ」には「宣旨」という言葉があります。
これは、
「天皇のお言葉を下に伝えること。それを書いた文章。それを伝える役目の人」
という意味があります。
詳しくはわかりませんが、この言葉と関係あるという話しも聞きました。
この言葉は奈良時代、平安時代の頃から使われているようなので、もしかする氷が貴重な時代、その頃の天皇が好んで食べていたとか・・・
そんなこともあるかもしれません。
その「せんじ」を名古屋名物にしているお店もあるようです。
なにしろ、ほかの地域では通じませんからね。
かき氷ブームの中で、「せんじ」の知名度は上がるかなあ?
コメダあたりが売り出したら全国に広まるかもしれませんね。(笑)