みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
少しクセのある野菜の「セロリ」ですが、西洋料理には欠かせない香味野菜です。
香りが強いので、「臭み消し」や「香り付け」に使われることも多いです。
「ブーケガルニ」というものがあります。
これも西洋料理にはよく使われるもので、ポロネギ、タイム、ローリエ、そしてセロリをタコ糸でぐるぐる巻いて作る「臭み消し」「香り付け」をするためのもので、特に煮込み料理には欠かせないものです。
そんな「セロリ」ですが、昔から生産地では「セルリー」と呼ばれてきました。
なので、市場でも「セルリー」で通っています。
確かにセロリの入っている袋には「セルリー」という表示があります。
英語では「celery・セロリ」なんですが、フランス語では「céleri・セルリ」になります。
どうしてかはわかりませんが、少しフランス語訛りになって「セルリー」と呼ぶようになったようです。
日本人の食生活に定着し始めたのは、第二次世界大戦後です。
食事の西洋化が進んだことで、セロリが定着していったようです。
しかしながら、実はもっと昔に日本に持ち込まれていました。
それはなんと豊臣秀吉の時代です。
朝鮮出兵の際に加藤清正が持ち帰ったのが最初と伝えられています。
その当時は「キヨマサニンジン」「オランダミツバ」等と呼ばれていたそうです。
セロリはシャキシャキと歯ごたえもよく、爽やかなイメージなので、なんとなく夏が旬のような気がしますが、現在は一年中出回っているために特定はできなくなっています。
地域によって収穫時期も違いますが、涼しい気候であることが大切になります。
美味しいとされる時期は7〜10月(夏秋セロリ)と12〜翌4月(冬春セロリ)になります。
ちなみに生産量第1位は長野県です。
愛知県も第4位となっています。
明日から「セロリ」を「セルリー」と言ってみてはどうでしょうか?
「え?何?」と言われるだけかもしれませんが・・・(汗)