みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
久しぶりの雨で湿度は高いものの、最高気温は少し低く、暑さもちょっと一息といった感じですね。
そろそろ「夏の疲れ」が出てくる頃。
みなさん「夏バテ」にはなっていませんか?
豚肉や動物の肝臓に豊富に含まれている「ビタミンB1」は疲労回復に良い食材と紹介されることが多いですね。
ところで、ビタミンB1が不足するとエネルギー代謝がうまくいかず、疲労がたまったり夏バテになりやすい、という話しががあるようですが、現代の日本人でビタミンB1が不足している人はほとんどいないようです。
なので、疲労や夏バテの原因にビタミンB1が関わっているとは言えないようです。
それでは夏バテや疲労回復に食べ物が効果はないのか?
「夏バテ」とは・・・
「夏バテ」は医学用語ではありませんが、高温多湿の環境で体温を一定に保つために身体が無理し続けたことで現れる症状を差すことが多いようです。
消化管などの内蔵は体温の37℃前後で十分な機能を発揮できるようにできているため、冷たい飲み物が大量に胃に入ってくると、胃が冷やされ、消化管の運動が妨げられてしまいます。
なので、冷たい食べ物や飲み物ばかり食べていると、胃腸に負担がかかり調子を崩す可能性が大きくなりやすいです。
スタミナがつくと一般にいわれている料理や食材は、脂質やタンパク質が豊富な物が多いため、実は胃腸に負担が大きくなりやすいです。
疲労回復目的でいわゆる「スタミナ料理」を食べると、かえって胃腸を痛めてしまい夏バテを悪化させてしまうこともあるので注意が必要ですね。
なので「スタミナ料理」は夏バテになる前に食べておく方が良いようです。
胃腸が元気な涼しいうちから、運動をしてときちんと栄養を取り、しっかり身体をつくっておくことが夏バテ予防へと繋がって行くのかもしれませんね。
もしかすると、うなぎも「夏の土用」ではなく「春の土用」に食べておいた方がいいのかなあ?・・・