みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
仕入れの時に車でよく通る農道があります。
いつもこれくらいの時期に「つくし」が顔を出しているのを見ます。
「そろそろどうかなあ・・・」
と思って、車を止めて少し探したら、ありました!
数は少ないですが、風に吹かれながらも、真っすぐに上に伸びていました。
その近くには「レンゲ草」が花を咲かせていました。
「なつかしい〜!久しぶりに見たなあ!」
最近はめっきり目にしなくなった「レンゲ」に思わず写真を撮ってしまいました。
僕が小学生の頃は、まだ田んぼも多く、春になるとほとんどの田んぼには一面に「レンゲ」の花が咲いていました。
レンゲ(蓮華)は、その花姿が蓮の花を連想させることからこの名前が付きました。
また「レンゲ」と言ったら『はちみつ』と言っても言い過ぎではないくらい、「レンゲのはちみつ」は有名ですね。
クセもなく人気がありますね。
日本人好みですね。
外国のはちみつは味や香りが濃く、特徴的なものが多いですからね。
それから「レンゲ」と言えば、中華料理のスプーン的なあの白いものを思い出しますね。
正式名は「ちりれんげ(散蓮華)」と言います。
蓮の花びらが散った、その一枚一枚に形が似ていることから名付けられたと言われています。
これは日本特有の呼び方です。
そんな「レンゲ」を最近は見なくなった理由があったんです。
昔は稲刈りが終わった後の田んぼに、レンゲの種を蒔いて、わざと咲かせていたんです。
レンゲは豆科の植物で、根に根粒菌を寄生させています。
この根粒菌は植物にとって大切な栄養素である「窒素」を固定させているので、土壌が肥沃になるんです。
さらに、花を咲き終えたレンゲを田んぼを耕す時に一緒に耕せば、それが肥料にもなります。
今では肥料をまいたりしていますが、一昔前は全て自然のものを利用していたんです。
久しぶりに見た「レンゲ」の花はすごく懐かしく、昔の田畑を思い出しました。
そして「つくし」には、各地の桜の開花宣言と共に春の訪れを感じました。