みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ
これら七つの葉を入れる七草粥です。
みなさんは食べましたか?
僕は一口食べました。
「食べた方がいいのか?」
と聞かれたら、
「その人次第」
かなあと思います。
無病息災の願いが込められているほかに、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという目的も兼ねて食べられるようになったようです。
日本では、雪から出た若菜を摘んで食べ、自然界から新しい生命をいただく『若菜摘み』という風習があり、それが中国から伝わった『人日の節句』という、1月7日に7種類の野菜を入れた「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という汁物を食べて無病息災を願うものが混ざり合ってできた習慣といわれています。
食べるのは1月7日の朝です。
中国では1月7日に役人の昇進が決定する日でもあり、朝に出征を願って食べていたことから、朝に食べるようになったと考えられています。
7種それぞれには、その名にちなんだ願いが込められているんです。
「せり(芹)」・・・競り勝つ
「なずな(薺)」・・・撫でて汚れを取り除く
「ごぎょう(御形)」・・・仏さまの体
「はこべら(繁縷)」・・・繁栄が広がる
「ほとけのざ(仏の座)」・・・仏さまが心安らかに座っている様子
「すずな(菘・鈴菜)」・・・神を呼ぶ鈴
「すずしろ(蘿蔔)」・・・汚れない清白
縁起ものです。
昔から続いている習慣です。
なくならないということは、それなりの訳があるんだと思います。
それなら食べた方がいいのかな・・・と思います。