みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
夏と言えば「カレー」
とは言い過ぎかもしれませんが、暑く、食欲も落ちがちな夏には、刺激があり食欲もわく「カレー」は定番の食事ですね。
そんな「カレー」は大きく分けて、
『欧風カレー』と『印度カレー』
に分けられます。
この2つは聞いたことがあると思います。
サリューでは『欧風カレー』を提供しています。
ではこの2つのカレーは何が違うんでしょうか?
簡単に説明します。
『欧風カレー』は家庭で作られるカレーと同じく、「ルー」を使います。
つまりとろみをつけるために小麦粉を使います。
これはイギリス経由のカレーです。
出汁を取り、ルーをのばして、その中肉や野菜を長時間煮込んでいきます。
つまり「煮込み料理」です。
スパイスは、あらかじめ調合されたカレー粉を使うことが多いですね。
対して『印度カレー』は印度経由のカレーです。
こちらはスパイスの香りを楽しむためのもので、具材は火を通す程度に炒めるだけです。
つまり「炒め料理」です。
長時間火にかけると、香りが飛んでしまうので、長時間煮込むことはありません。
軽く煮る程度です。
もちろん小麦粉も使わず、とろみもつけないので、サラサラしています。
スパイスやピューレ状の野菜がとろみをつける程度です。
カレー粉なる物はありません。
作る人によってスパイスの使用量や種類は違います。
ちなみに日本で初めて『欧風カレー』と謳って売り始めたのは、東京神田の「ボンディー」です。
僕が勤めていたホテルの近くにありました。
対する『印度カレー』は、東銀座にある日本初の本格印度料理店「ナイルレストラン」が広めたと言っていいのかもしれません。
ナイルレストランのオーナーはよくテレビにも出ていましたね。
簡単ですが、この2つのカレーには上記のような違いがあるんです。
僕自身が作ってきたのは、ずっと『欧風カレー』です。
西洋料理の要素が詰まっています。
カレー粉がデミグラスになれば、シチューになりますね。
『欧風カレー』はすごく手間がかかるんですよ。
もちろんスパイスを使った『印度カレー』も作れますよ。
でもこちらは専門外なので、あまり大きな顔をして語れません・・・(笑)
次回は簡単なスパイスカレーを紹介します。