みなさんこんにちは。
前回は「シャインマスカット」について書きましたが、その中で
「糖度20度になるものもある」
ということも書きました。
でも「糖度20」と言われてもどれくらいかわかりませんよね。
それでは
「糖度」
ってそもそも何なんでしょうか?
正確には
「ショ糖濃度」
と言います。
食物に含まれる糖分のひとつ「ショ糖」の質量(濃度)を表し
「糖度◯◯度」とか「糖度◯◯%」
と表記されます。
でも、買い物に行くと例えば
「糖度15度のメロン」と「糖度17度のブドウ」
が並んでいたら、ほとんどの人がブドウの方が甘いんだと思ってしまうでしょう。
でも実際口にしてみると・・・
「あれ?メロンの方が甘いなあ・・・」
なんて感じることがあると思います。
どうしてでしょうか?
それは「糖度」はあくまでも果物や野菜に含まれる 「糖分(ショ糖)の割合」を示していて、「甘さの度合い」ではないんです。
でも、
「糖分の割合なら、多い方が甘いんじゃないの?」
なんて思いますよね。
しかし、果物に含まれている糖分は、「ショ糖」だけではないんです。
他にも「果糖」や「ブドウ糖」なども含まれています。
糖度は「果糖」「ブドウ糖」「ショ糖」の中でも中間的な甘味を持っている「ショ糖」の量だけを測定しています。
なので、最も甘い「果糖」を多く含んでいる果物は、糖度の割に甘く感じるという訳なんです。
また、糖分のバランスだけではなく、果物や野菜酸味とのバランスによっても甘さの感じ方は違ってきます。
スイカやメロンなど酸味の少ないものは、糖度の高さがそのまま「甘味」につながってきます。
しかし、ミカンなどの柑橘類は糖度が高くても、酸味が強ければ酸っぱく感じます。
参考までに、色々な果物の糖度です。
・イチゴ 8〜13度
・スイカ 11〜15度
・メロン 12〜18度
・ブドウ 17度
・梨 12度
・桃 13度
・リンゴ 13〜17度
・柿 16〜18度
・バナナ 16〜20度
どうですか?
「そうだったんだ!」
と思いましたか?
でも「糖度」が高い方が、どうしても「甘い」と思ってしまいますよね。