高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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身の回りの「標準」

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

先日14日は「世界標準の日」でした。

 

「標」は目標としての杭という意味です。

 

「準」は水秤という意味からきています。

 

「準」という漢字に「さんずい」がついている理由は、水平を調べるために水が使われていたためだそうです。

 

世界で長さや重さの単位が統一されれば、貿易などでも不都合が生じません。

 

日本国内ではJIS(日本産業規格:以前の日本工業規格)がいろいろな規格を決めています。

 

これによって日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められているので、例えば「単三電池」と言ったら大きさが決まっていて、どこの会社の単三電池を使っても、単三電池を使うどの製品にも使えるようになっています。

 

昔から、国が統治するにあたって、度量衡(長さや体積、重さの単位)を揃えたり、文字を統一させたりすることがあります。

 

古代ローマ帝国では、馬車を通らせるために道路を整備しました。

 

その際に道路の幅もきちんと決めたそうです。

 

この幅が「1435㎜」で、現在の鉄道のレール幅である「標準軌」といわれています。

 

かつては各国で国内の「標準」を決めてきましたが、世界の貿易が進む中で、国際標準を決める必要性が出てきました。

 

その代表的なものが「メートル法」です。

 

もともとは、単位を統一する議論が17世紀にヨーロッパで起こり、1791年にフランスがメートル(ギリシャ語で「測る」の意味)という単位を提唱しました。

 

このときに基準となったのが、、地球の北極から赤道までの子午線の距離の1000万分の1を1メートルとしました。

 

その後「メートル原器」が作られ、これが長さの標準として国際的に採用されました。

 

現在は、1秒間に光が真空中を進む距離の299,792,458分の1を1メートルとしています。

 

ちなみにアメリカはいまだにメートル法を採用せず、「インチ(inch)」「フィート(feet)」「ヤード(yard)」「マイル(mile)」が採用されています。

 

どうやら、もともとメートルがフランスで作られたこともあるようですが・・・

 

フレンチの世界でも、いろいろな決まりがあります。

 

その中で、野菜の切り方が決められており、それぞれ名前が付いています。

 

「エマンセ」「アッシェ」「シズレ」「コンカッセ」「バトネ」「ペイザンヌ」「アリュメット」「ジュリエンヌ」「デ」・・・

 

なので、例えば、

 

「このタマネギ、エマンセにして」

 

などと指示されれば、きちんと「エマンセ」にしなければなりません。

 

「エマンセ」とは「薄切り」です。

 

こうした用語は当たり前のように使うので、考えずとも自然に体は動きますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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