みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「高浜とりめし」はご存知かと思います。
Bー1グランプリにも出場していますから、だいぶ有名になりました。
その「とりめし」と吉浜地区の養鶏とは深い関係があります。
「とりめし」に使われている「鶏肉」は、養鶏で卵を産まなくなった廃鶏を使って作ったのが始まりといわれています。
その養鶏が盛んだったのが、高浜市で北側に位置する以前の「吉浜町」です。
僕が小学生の頃は、まだ近所の民家の間にもたくさん養鶏場がありましたし、自宅にも20羽以上の鶏をかっていました。
毎朝産みたての卵を食べていました。
餌やりもたまにしていました。
アサリの殻を細かく割ってあげていました。
「殻が堅くなっていいんだよ」と言われ、「ふ〜ん、そうなんだ」と思っていました。
そして現在吉浜地区で養鶏業を営んでいるのはわずか数件となってしまいました。
全盛期には100件以上あったとされています。
町の中の民家の間で営む養鶏場は、衛生面や匂い等の問題で敬遠されてきました。
今では数件残っている養鶏場も、民家から離れた田んぼや畑の中にあるところがほとんどです。
清潔で餌や水やり、採卵まで自動化された大きな工場のような養鶏場があったりします。
サリューでは現在も吉浜地区で養鶏業を営んでおられる内藤さんの鶏卵をしようしています。
お世辞にもキレイな養鶏場ではありませんが、僕は祖父が養鶏場に勤めていたこともあり、当時を思い出す風景にすごく懐かしく思いました。
鶏舎は鶏糞の匂いもしますが、僕にはこれも懐かしくそれほど気にはなりませんでした。
初めて見る人にはちょっと驚くかもしれませんね。
小さい子はどんな風に卵が採れるのか知らない子もいるでしょうね。
採れたての卵はおいしいですよ。
味はもちろんですが、僕は白身が違うと思いました。
ゆで卵にするとよくわかります。
白身がおいしいんです!
弾力のある食感と濃い味。
黄身ではなく白身。
僕はそう思いました。
話変わって、これは何でしょう?
わかりますか?
答えは「鶏糞」です。
ニワトリの糞です!
天日干しをして乾燥させるんです。
鶏糞はとても重宝されます。
有機肥料の1つで、成分のバランスがよいで、野菜や果物を育てるための肥料としてとてもよく使われています。
なくてはならない肥料の1つです。
鶏は、肉、卵、そして糞まで有効利用できてしまうんです。
そんな卵を採る養鶏業は大変です。
生き物相手ですから休みはありません。
中腰作業も多く大変な作業が多いです。
卵1つには大変な苦労が集約されています。
いつもおいしい卵をありがとうございます。
食材の生産者さんには、いつも感謝の気持ちを忘れないようにして仕事をしていかなければなりません。
そしていつものように、買い出し帰りの田んぼの中から。