みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
昔から、「水商売は、水ものだから不安定な商売だ」と言われています。
それでは、どのようなことで「水もの」と言われているのか?
これは「客の人気によって収入が左右される、本来的に不安定な商売」ということを意味しているようです。
年齢的に先の見通しが立たなかったり、人気によって収入が左右されやすい職業のことを表しています。
今ではクラブやキャバクラ、スナックなどを「水商売」と呼ぶのが一般的ですが、以前はスポーツ業界や芸能界なども「水商売」と呼ばれることがありました。
成績次第で収入が変わってくるため、広い意味でそう呼ばれていたようです。
その他にも「水商売」と言われるようになった由来はいくつかあるようです。
「元手がかからない水を売るような職業」ということからそう呼ばれるようになったという説もあります。
自分自身を売っている職業は、水と同じく基本的に元手がかからないということからだそうですが、そんなことはないと思いますね。
自分自身を売るということは、ものすごい自己投資が必要となってくると思います。
これは今の考えかな?
昔は何もなければ身1つで・・・みたいな感じでしたからね。
それからこんな説もあります。
江戸時代には、芸妓や娼婦の仕事のことを「泥水商売」「泥水稼業」と呼んでいました。
芸妓さんは着ている衣装は派手で華やかですが、労働環境や仕事内容は泥水のように汚れていると言われていました。
こういった背景から現在でも一部の職業が「水商売」と呼ばれていると言われているようです。
もう1つには、お茶屋さんの水茶屋に由来しているという説です。
江戸時代には、水茶屋と呼ばれる休憩所があり、そこには「看板娘」がいました。
最初は店主の嫁や娘が手伝いとして働いていましたが、その美しさが話題になり、その「看板娘」目当てでお店に通うお客さんが出てきました。
そして、その人気にあやかって他のお茶屋さんも競うように美しい「看板娘」を置くようになりました。
最終的には幕府が風紀を乱す恐れのある「看板娘」を禁止する条例を出すことにもなったそうです。
この水茶屋が「水商売」の原型になったという説なんです。
僕たち飲食店も、大きく言えば「水商売」です。
コロナの大きな波に流されないようにしていきたいです。
うちの「看板娘?」を目当てに通ってくれるお客様はいるのかなあ・・・