みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「MENU」はメニューじゃないんです。
え!そうなの?
そうなんです。
でも、これはフランス語での話です。
英語は「MENU」はメニューです。
じゃあフランス語のメニューはなんて言うの?
フランス語を勉強するとよく出てくる「?」です。
「MENU」(フランス語では”ムニュ”と読みます)は「コース料理」のことをいいます。
メニューを指す言葉は「CARTE」(カルト)です。
アラカルトのカルトです。
アラカルト(a la carte)とは一品(単品)料理のことを指します。
なんかややこしいですね。
最初に聞いた時は、「ん?メニューはメニューじゃなくて、コース料理?」
「メニューはカルト?」
頭がゴチャゴチャしましたが、今はもう慣れました。
そんなフランス料理のメニューって、みなさんがイメージするものを日本語にするとこんな感じですよね。
例えば「三河湾で穫れた真鯛のポワレ 南仏風 春の野菜とともに 田中さんの農園で採れた香草とともに」
みたいな・・・
長いですよね。
なんだか格好つけてるみたいじゃないですか?
僕はいつもそう思います。
どうしてこんな風な名前のメニューになると思いますか?
それはフランス人が”格好つけ”だからです。
と言いたいところですが、違います。
でももしかすると本当にそうだったりして!
それは、決まった料理名が少ないからなんです。
「パリ風」「南仏風」「ブルゴーニュ風」などなど、名前がついて決まっているものはありますが、数が少ないです。
そしてフランス料理は、新しいものをどんどん取り入れて変化してきたこともあり、メニューは主な食材を初めに言って、その調理法、付け合わせの食材、ソースなど付け加えていくという感じになっています。
要はメニュー自体が料理の説明文みたいになっています。
一方日本料理は、調理法のほとんどに名前がつけられています。
なので、「〜焼き」といえばこのやり方というものがきちんと決められています。
すごいですよ!
ほんとうにもの凄い数です!
こんなことを言っては何ですが、フランス料理のメニュー名は、変な話長くしようと思えばいくらでもできますよ。
でもわかり易くスマートな名前がいいですけどね!