みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
東京都のコロナウイルス感染者数が日に日に増えています。
前回の数を超えてしまうんじゃないかという勢いです。
都知事選もありますし、どうなっていくのか気になります。
さて、夏の「カレー」は食欲のないときや、献立に困った時の救世主ですね。
新聞で「カレーの作り置き」の注意点が記事になっていたので、この点について少し書いていこうと思います。
夏の暑い時期、カレー作りで注意しなければいけないことがあります。
それは、例えば仕事が忙しいので、夜食のカレーを前日の夜に作っておくとします。
夜は昼間より気温が低いので、そのまま置いておき、朝冷蔵しようとしたとします。
熱帯夜の台所に一晩おいておくと、多分腐ります。
そうじゃなかったとしても、悪くなる寸前までなる可能性は高いです。
もちろん昼間は完全アウト!です。
せめてたっぷりの水に入れ物を変えて冷やしておくとかでも、だいぶ違います。
本当は氷で冷やして急冷するのが一番ですが。
「ウエルシュ菌」という菌が繁殖してしまいます。
これは「空気」を嫌うそうです。
カレーは粘度が高いので、汁物のように対流が起りません。
ということは冷えにくいし、空気も取り込めません。
冷やすときは時々混ぜながらするといいです。
調理場では調理品が、20℃〜50℃くらいの温度になるのをなるべく短くする為に、あら熱を取ってから氷水につけたりします。
機材のそろった調理場には、そんな調理品を冷却する装置もあります。
僕の勤めていたホテルは古く、機材もあまりそろっていませんでした。
夏は氷の取り合いになるときもありました。
仕込みがたくさんあると、冷やすのに大量の氷が必要になります。
僕のいた調理場には製氷機が無く、コーヒーショップやバー、それでも足りない時には他の調理場にもらいにいったりしました。
また、なぜか屋上に製氷機があって、若い時は毎朝そこに氷を取りに行くのが仕事でした。
これを書いていて思い出しました。
あの頃は毎日怒られて辛かったなあ・・・
すいません、話しがそれました。
本当に夏の時期のカレーは腐りやすいです。
僕も注意しています。
前日まで大丈夫だったのに、次の日ダメになっていたということは、カレーに限らずあります。
夏の時期はいつも味見をします。
下手をすると、オーダーしている間にダメになることもあります。
ガス台まわりはすごく熱く、また暑いです。
そんなところにずっと置いておくと悪くなったりします。
沸騰するくらい「熱い」のはいいんですが、「あったかい」くらいが一番危ないです。
とにかく、梅雨時期から秋にかけては特に食材管理には気を使います。