みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
少し前にケチャップののことを話題にしました。
今回はマヨネーズのことを少し話したいと思います。
『マヨネーズ』
スゴい調味料ですね。
何でも美味しくなります!
これは「マヨラー」の発言ですね。
現在はもうイイ年ですし、マヨネーズを使うことは減りました。
小学生の頃は、本当に何でもマヨネーズをかけていました。
今思い出しても、我ながらすごかったなあ・・・と思います。
目玉焼き、卵焼き、コロッケ、ハンバーグ、餃子、そして天ぷらにもかけたりしてました。
足りない時は、ご飯にかけて・・・
おかげで・・・どんな体型だったか想像つきますよね・・・
そんなマヨネーズですが、発祥は地中海のメノルカ島(スペイン)と言われています。
18世紀半ば、当時イギリス領だったこの島にフランス軍が攻撃をかけました。
その指揮をとっていたのがリシュリュー公爵でした。
戦火の中、公爵は港町マオンで料理屋に入りました。
そこでお肉に添えられたあるソースがありました。
そのソースが気に入った公爵は、後にパリでそのソースを「マオンのソース」として紹介しました。
それが『Maonnaise(マオンネーズ)」と呼ばれ、その後「Mayonnaise(マヨネーズ)」となります。
これがマヨネーズの最も有力な起源説といわれています。
その160年後、アメリカで缶詰の勉強をしていた日本人が、そのマヨネーズの美味しさと栄養価に注目。
帰国後、日本でマヨネーズを発売しようと考えました。
その日本人がキューピー株式会社の創始者でした。
僕がホテルに入社した頃は、まだホテルの調理場ではマヨネーズは手作りでした。
そのマヨネーズ作りは僕たち下っ端の仕事でした。
一度で仕込む量は卵黄10個分だったかなあ?
余った卵白は、お菓子づくりや、コンソメを澄ますのに使っていました。
慣れないうちはよく分離させていました。
この分離した状態を直せるようになれば一人前です。
そんな手作りマヨネーズも、衛生上の問題から既製品に移り変わりましたが・・・
マヨネーズは今や日本の家庭には無くてはならない調味料となりましたね。